ふっと思い出したのが助けを求めて叫ぶイスラエルの民のことです。出エジプト記によれば、エジプトにおいてイスラエルの民は数が増え、エジプト王にとって脅威となったので王はイスラエルの民を奴隷にし重労働を課して虐待したと聖書に書かれています。イスラエルの民は何年も何年も苦しみからの救いを求めて叫び、その声は神に届いたと書かれています(2:23)。神はモーセを選んで指導者とし、彼らを救われました。聖書を読む限り、イスラエルの民は何十年も助けを求めて叫んだと思われます。
私たちの世界では、ロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻に踏み切りました。隣国を自国の支配下におくことを目的としました。最初はウクライナの首都キーウを目指したので、沢山のウクライナの人たちが国外に避難しました。ロシア軍の攻撃により街は破壊され、犠牲者が生まれ、いつこの戦争が終わるか分からない状況が続いています。大国が軍事力をもって小国を侵略するとは、国家の独立、主権を脅かす卑劣な行為です。
ロシアの大統領は傲慢にも他国の主権を踏みにじって侵略し、自分の支配下に置こうと強欲になり、戦争を正当化するために虚偽まがいのことを語っています。
ウクライナが国家の主権を守り通し、平和な生活を取り戻すことができるようにウクライナの人たちだけでなく、世界で沢山の人が神に祈っています。キリストの教会に連なる多くの人たちも祈っています。ロシアの軍事侵攻が始まって4ヶ月が過ぎました。始まったばかりで決着がつくのはまだ先なのかもしれません。
今、ウクライナの人たちだけでなく、世界中で多くの人たちが神さまに向かって叫びを上げていることを思う時、イスラエルの民の助けを求める叫びを思い出しました。一日も早くウクライナに勝利がもたらされ、平和が回復するように祈ります。
世界中には、戦争で苦しんでいる人たちがおり、権力者たちの独裁で苦しんでいる人たちがいます。香港では民主化を願う人々の声、言論は封じ込められました。私たちの身近なところでも、自分に従えと力をもって人々を苦しめている人がいることを知ります。日本では、さまざまなハラスメントが問題になっています。
天の父なる神さまが、助けを求める人たちの声を受けとめ、救いを与えてくださるようにと切に切に祈ります。