クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

もしガンになったら

 今年の7月、近藤誠医師が亡くなりました。彼は、『患者よ、がんと闘うな』という本を書き、注目を浴びた方です。ガンにかかれば誰しも手術という時代の中で、がんと闘うな、は衝撃であったと思います。妻は近藤医師の著書を読み、内容に共感していました。

 自分がガンになったらどうするのか、考えさせられました。基本的には、ガン宣告を受けたら、その時考えればよいと思って今日まで来ました。幸い、宣告を受けることなく今日に至っています。

 歳をとり、だんだんと考えが手術はしない方向に傾きつつあります。手術をし、その後の放射線による治療、抗がん剤による治療にはつらいものがあると聞いています。それで全快すればよいのですが、治療のつらさで体の力が弱まり、亡くなるケースもあると聞くとつらい中で亡くなるのは避けたいとの思いが募ります。

 死を前にする時は、キリスト者として希望を抱いて天に召されたいと考えます。讃美歌を歌って励まされたいとも考えます。

讃美歌30番
輝く 常世(とこよ)の朝(あした)
わが魂(たま) 目覚むる時
この世の 朝よりきよく
仰ぎ見ん 神のみ顔

 神の国への旅立ちは、信仰者として納得できる形でできたら良いなと願います。それがどういうものか、分かっているわけではありませんが。

 私の父が末期ガンを宣告された時、父に緩和ケアを受けながら生涯を全うしてもらいたいと考え、ホスピスに入院してもらいました。妻と末っ子が週に1回、私は一週おきに見舞いに行き、元気なうちは父と一緒に外食し、父には孫の姿を喜んでもらいました。今思うと自分がして欲しいことを父にしていたのだ、と思いました。

サザンカ 散歩道