鳥羽教会で8年奉仕した後、静岡県の御殿場教会に転任してしばらくしてのことでした。妻の友人から妻に「私が今通っている教会は友だちを誘いたくなる教会なの」という電話がありました。
友だちを誘いたくなる教会、どんな教会だろうと俄然興味が湧いてきました。毎年8月には夏休みをいただき、礼拝説教を1回、休んでいました。そこで、妻の友人が通っている教会の礼拝に出席することにしました。東京の教会です。幸い御殿場を朝早く出れば、礼拝には十分間に合う距離でした。
説教が分かりやすく、聞き手の心に届く説教でした。神について語る説教ではなく、神を語る説教、神を知っている人の説教という印象で心に残りました。説教者は下を向いて原稿を読むのではなく、会衆を見て自由に語っているように見えました。
また賛美も素晴らしかったです。皆さん喜んで賛美していました。礼拝の最初と最後で歌われる頌栄あるいは讃詠として歌われる歌は、その教会の教会員で音楽家の方が聖書の言葉を歌詞として作曲された歌で力強くすばらしい曲でした。自分の教会でも歌いたいと思うほどでした。
その後、その教会の礼拝を録音したテープを友人を通して購入し、聴き続けました。その教会では、聖歌や讃美歌、現代的なワーシップソングを礼拝で歌っており、若い人も喜んで賛美していました。
友だちを誘いたくなる教会、分かるような気がしました。神を語る説教、わかりやすく心に響く説教、そして賛美することがうれしく、楽しい。礼拝が終わった後、友だちとお昼を食べながら説教のことや信仰のことを話したくなるような印象を持ちました。
友人を誘いたくなるような教会、それは伝道ができている教会と受けとめました。