今朝新聞を読んでいたら一冊の本の広告に出会いました。本のタイトルは『もしも一年後、この世にいないとしたら』。「死ぬときに後悔しない生き方」と宣伝の文が書いてありました。著者は3500人のガン患者と対話してきた精神科医とのこと。面白そうです。新聞の広告には9つの文章が書かれていました。
- 「10年後」がないとしたら、何のために「今」生きるのか。
- 働けなくなったときに、自分の存在価値を感じられるか
- 苦しみを癒やすのに必要なのは、悲しむこと
- 「元気な自分でいなければならない」という思い込みは苦しい
- 人は死の直前になって、心のままに生きていないことに気づく
- 本当は皆、いつ何が起きるかわからない世界に生きている
- 人生は一回限りの旅である。
- 先送りしていた人生の課題を解決する
- 「人間は死んだらどうなるか」という問いにどう答えるか。
この9つについて自分はどうか、書いてみました。
1.について
僕は小さい頃、自分が死ぬことを意識しました。大学生の頃、最後には死ぬのだから生きるのは空しいと感じました。空しい人生を生きるのはいやなので救いを求めて、キリスト者になりました。福音を証しするという使命を神さまからいただいています。「一年後」がないとしても、今まで同様、この使命に明日も生きていくと思います。今は老いをいかに生きるかというテーマもあります。
2.について
たとい働けなくなっても自分の価値を感じます。私という存在を無条件で神さまは愛してくださっていることに自分の価値を感じています。自分の価値は自分の状態には左右されません。
3.について
これは正直よく分かりません。苦しんだことはあります。苦しみを知る心は他者を思いやる心が育てられるように思います。また苦しみを通して学んだこともあります。ただ心に小さな傷があり、時にチクチク痛むことがあります。この傷については、悲しむことが癒やしにつながるとは思えません。
4.について
「元気な自分でいなければならない」とは思いません。元気であれば、それに越したことはないと思います。基本的に「~なければならない」という発想は持たないことにしています。
5.について
そういうことはあるかも知れません。だから今を大切に生きて行きたいと思っています。日々のささやかな生活、料理をしている時、音楽を聴いている時、妻と散歩をしている時、聖書を読む時、様々な時がいとおしく思えます。幸いだと思っています。
6.について
その通りだと思います。「試みに遭わせず、悪より救い出し給え」と主の祈りを祈っています。
7.ついて
人生は一回きり、という意識は私にはありません。「旅」は色々な旅があります。「人生は旅」、人それぞれのイメージがあるのだと思います。私は信仰を得て、人生は神の国を目指す旅だと考えています。
8.について
課題を先送りできる性分ではなく、課題はあれば取り組みます。今も取り組んでいる課題はいくつかあります。大きな課題は「よろこんで死ぬこと」。そのためにどうしたらいいか、取り組んでいます。
9.について
キリスト信仰により、神の国に迎えられるという答えを得ています。課題はよろこんで死ぬこと。この世に未練はありませんが、この世に愛着はあり、この世を去ることには、名残惜しい思いがあります。
自分が死ぬことについて考えることを先送りしている人は多いのではないでしょうか。