クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

訃報を聞いて

 昨日は一ヶ月ぶりにA教会の礼拝に説教奉仕をしました。教会に向かう川縁の道を歩いていると冷たい風が耳に突き刺すようでした。

 教会に着くや役員の方から訃報がありますと言われ、週報に亡くなられたK姉妹のことが書かれていました。そして礼拝後に短く追悼の時を持ちたいとのこと、K姉妹の愛唱讃美歌を歌い、その後追悼の祈りをするとのこと、私に祈って欲しいと依頼を受けました。

 この教会に説教奉仕をするときは、礼拝後食事をしてから帰りますが、教会員の方が交代で、私と食事を共にしてくださいます。亡くなられた姉妹とも2,3回食事を共にしました。

 また説教奉仕で教会に向かって歩いているとき、K姉妹が道端で休んでいるのに出会いました。教会まで歩くのがしんどいと、そして先に行ってくださいと言われたことを思い出しました。84才の生涯でした。

 説教をしているとき、この姉妹がいつも座っていた席には、その姿はありません。共に礼拝を献げている人がいないということはとても寂しいことだと思わされました。このA教会の礼拝出席者は10名前後ですので、一人の人がいない不在感は強いものがあります。

 礼拝が終わり追悼の時、まず讃美歌122番を歌いました。「みどりもふかき若葉のさと・・・」。そして私は祈りました。

 そのあと昼食の弁当をいただきましたが、一緒に食事をした姉妹から、亡くなったK姉妹のことを伺いました。一つの重荷を背負いながら、神さまにゆだねつつ、信仰の生涯を送られたとのことでした。「そのような重荷を負わねばならないなら、神さまを恨みたくなりますね」と私が言うと、苦労されましたが神さまにおゆだねをして、旅行をして人生を楽しむこともされたのですよとお聞きしました。

 人はそれぞれ様々な生涯を送ることをあらためて教えられました。そして思います。信仰者の人生の幸いは、神がおられることを知り、自分の人生に神が共にいてくださることを知ることだと。

ツワブキ 萬葉植物園