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　金沢に戻る。聖書の箴言にこうある。

心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず、
常に主を覚えてあなたの道を歩け。
そうすれば
主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる

こう言い換えてもよい。

心を尽くしてカーナビに信頼し、自分の分別には頼らず、
常にカーナビを覚えてあなたの道を歩け。
そうすれば
カーナビはあなたの道筋をまっすぐにしてくださる

　息子の家から金沢に帰る時、目的地を自宅にセットした。僕は、東名を利用して帰るのだと思い込んでいた。ところが走っている方向を見ると変なのである。横浜町田ICに向かうはずなのに、東京に向かっている。非常に不安になる。この道を行けば大丈夫だという安心感がない。カーナビは、時々、おかしな道を案内するから、と思っていると、

「そうか、中央道に入るのか。カーナビは賢い」

と思った。それなら理解できる。環状八号線を北に向かって走る。高井戸近くに来ると、「中央道左」という道路標識がある。そこで僕は迷わず左折する。しかし考えてみると、ナビは何の案内もしていない。左折しても、中央道に入る気配はない。それどころか、ナビは、右折するように指示をする。

なんだこれは

と思って画面を見ると、ナビは、さらに北に行くように指示をしている。そう関越道を行くように指示しているのだ。

　僕はナビが指示していないのに自分の思い込みで中央道に行くと思って左折した。自分の分別で行動したのである。しかしナビは、それを修正し、関越道に向かうように案内してくれた。で、カーナビに信頼をすべきことを教えられた次第。そして土曜日なので高速料金が安いというので、道路は渋滞。運転する者としては、踏んだり蹴ったりの目に遭った思い。

　金沢に着いたのは、夕方5時半。予定は15時なのにずいぶん遅れた。シャワーを浴びて、夕涼み会に参加。