クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 NHKの朝のドラマ。和解のシーンがありました。涙が出てしまいました。和解というのは、感動します。加野屋の大旦那が、のれん分けした番頭の息子に「堪忍や」とあやまる場面です。のれん分けされたその番頭は商売に失敗しました。その時、加野屋は助けませんでした。それでその番頭の息子が、父は見捨てられたと感じ、加野屋を恨んでいたのです。そして仕返しをします。・・・


 この和解を大旦那は非常に喜びます。これを見て、そうだよな、と思わさました。宗教改革者のルターは、『死への準備についての説教』という文章を著しています。その最初で、こう述べています。第一に、死はこの世と、この世のすべての営みからの別離であるから、自分の財産について、適切な整理をする必要を述べます。財産をめぐる争いが起きないようにしておくことの必要を述べます。第二に、人は霊的にもこの世から別れなければならないので、自分の心を傷つけたすべての人を赦すこと、また自分が必要とする赦しを神に乞い求めることの必要を説きます。


 加野屋の大旦那は、赦しを求め、これで心残り亡く世を去ることができます。近藤正臣の演技もなかなかのものでした。