7都府県に対する緊急事態宣言がついに出されました。新型ウィルスによる感染は今後どうなっていくのでしょうか。終熄を祈ります。
ヨハネ福音書を読み続けていますが、主イエスの受難の箇所を受難節、受難週に読むことができる幸いを神さまの導きと感謝しています。イエス様は十字架の上で「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られました。使命を果たして生涯を終えられました。人々を罪から救う働きをなさいましたが、神が遣わされた救い主を殺すという大きな罪によって殺され生涯を終えます。人間を罪から救う方が人間の罪によって殺されてしまうのです。
私はこれを読んで、私も使命を終えて生涯を終えたいと思いました。私たち信仰者は誰もが信仰によって生きるという使命を与えられています。老いの中にある信仰者にとって、老いを生きることはある意味試練です。心身の衰えや孤独の中で生きていくのですから。
新型コロナウィルスに感染して重体となり、しかも医療崩壊により命の選別が行われ、他の人の命を救うために老いた私の命は見捨てられる、なんて想像すると切ない気持ちになります。しかしそういうことが起こりうるのです。恐ろしい事態です。
イエス様は弟子たちに、御自分は天の父のもとに帰ることを語りました。イエス様にとって死は、父のもとに帰るために通る通過点です。御自分の使命を果たし終えて父のもとへ帰られます。私たちも生涯を終えて父のもとへ、天の故郷に帰ります。このことを喜びたいと思いました。それで歌を作りました。
我は行く イエスについて どこまでも
至るはついに 神の御国ぞ
おのが死は 父なる神への 通過点
使命を終えて われも通らん
不安とは 信じる心の 影にして
前見て歩めば 見えることなし