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隠退牧師 holala によるブログ

アブラハムの信仰

 創世記22章を読むと、とんでもないことが書かれています。

22:1~2
これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、
神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい」。

 アブラハムは75歳の時、神から声をかけられました。

12:1~2
主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい。
わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。

 アブラハムは神の約束を信じ、神の命令に従い、住み慣れた地を離れて神が示す地に向かって旅をしました。アブラハム夫婦には子がいませんでした。子孫が増えるためには子が授かる必要があります。

 彼が99歳になったとき、 神は「わたしは全能の神である」と語り、神は彼の妻の名サライをサラとしなさいと語った上で「わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう」と語りました。

 するとアブラハムはひれ伏しましたが、笑いました。「百歳の男に子供が生まれるだろうか」神の言葉を疑ったのです。しかし、神の言葉の通り、サラは男の子を産みました。そして何年か時が過ぎたとき、神がアブラハムに命じました。とんでもない命令です。

「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい」。

 神の約束によって与えられた子を焼き尽くす献げ物にしなさいと言うのです。イサクを祭壇の上で神に献げるとは、イサクを殺すことです。イサクが死んだら、子孫が増えるという神の約束はどうなるのでしょうか。

 アブラハムは、イサクを献げるべく、モリヤの地に行き、祭壇をつくり、イサクを縛り、祭壇の上に載せます。そして刃物をとり、息子を屠ろうとしたとき、主の御使いが声をかけます。

「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった」。

 神はアブラハムを試しました。そしてアブラハムは神を畏れる者であることを示しました。

 神の約束と神の命令は矛盾しています。しかしアブラハムは、神を信頼しました。神は人間の思いを超えた方です。たといイサクを殺すことになったとしても、神はなお約束を実現する方であることをアブラハムは信じ、かつ神の命令に従いました。このアブラハムの信仰を見て神は彼のことを神を畏れる者であると認め、今一度祝福の言葉を語ります。

22:16~18
御使いは言った。「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、
あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである」。

フタリシズカ 萬葉植物園