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隠退牧師 holala によるブログ

離縁についての教え

 今日はマタイ福音書で離縁についての主イエスの教えを読み思いめぐらしました。

マタイ 5:31~32
『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。

 「不法な結婚でもないのに」はわかりにくいです。口語訳の「不品行以外の理由で」は素直な訳だと思います。妻が不品行を犯さない限り離婚は認められないとの主イエスの教えです。

 当時、離縁状を渡せば離縁できると律法にあるので夫が自分の都合で離縁状を出すことが行われていたようです。それで妻が不品行を行わない限り離縁状を渡してはいけないと主イエスは教えられました。主イエスは、妻が不品行を犯した場合に離縁できることを教えたのではなく、夫の都合で離縁状を出すことを禁じる意味で、妻が不品行を犯した場合を除いてと述べたのだと思います。

 マタイ福音書の19章で、主イエスは、離縁について教えておられます。そこでは、結婚は神が二人を結び合わせたものだから、人が離してはならないと語ります。結婚した人は結婚を全うすることが求められていることになります。

 この結婚についての教えは信仰者の結婚について適用されます。しかしキリスト者といえども罪を犯すので、そのために結婚生活を維持できないケースもあるのではないかと思います。

 私は1977年に結婚しました。46年が過ぎました。当初は何かあると互いに自己主張し、悪いのは「自分ではない。あなただ」と口げんかをしました。そして段々と相手のことを思いやることを学び、喧嘩が少なくなりました。二人ともキリスト者なので、自分を愛するように伴侶を愛することを大切に受けとめて生活できたことは恵みだと思います。

 老いた今、色々な失敗があります。責めることなく寛容に相手の行為を受け入れることができるようになったのも、信仰のお陰です。結婚生活を支え導いてくださった神さまに感謝しました。

~~~ 祈り ~~~
天の父なる神さま、
これまでの結婚生活を導いてくださったことを感謝します。
結婚生活はなお続きます。
老いた夫婦ですので、
どちらかが先にあなたのもとに召されます。
それがどちらかは分かりませんが、
二人の、それぞれの人生を最後まで
支え導いてくださるようにお願いいたします。
御国の希望を抱いて、生涯を感謝して
目を閉じることができるように導いてください。
主の御名によって祈ります。

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