クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

敵を愛しなさい(続き)

 昨日の黙想の続きです。

 この命令はキリスト者に向けられています。キリスト者がこの命令に従うのは、天の父の子となるためとあります。

マタイ 5:44~45
しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。

 天の父の子として、キリスト者は他者との間に平和な関係を築くことが大切であると考えます。

マタイ 5:9
平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。

 神の子として生きようとする人と、信仰を持たない人では何を大切にするのか、その価値観が違ってきます。信仰を持たない人は、基本的に自分が大事であり、自分を第一とします。国家もそうです。

 しかし神の子は、自分を愛するように隣人を愛することを大切にします。ですから敵である人に対しても、敵対関係を解消して平和な関係を築くことが大切となります。自分を大事にするように他者を大事にし、他者との関係を大切にします。

 敵を愛するとは、敵に対して好意を持つことではありません。それはむずかしいです。そんなことは必要ありません。平和な関係を目指す努力が大切です。

 夫婦あるいは親子が、互いに自分を正当化して喧嘩することがあります。相手を「敵」と呼ぶわけにはいきませんが喧嘩をしているときは敵です。自分の主張が相手の主張より正しいと争い、勝利を目指すからです。でも喧嘩で勝つことが大切なのではなく、理解し合って平和な関係を築くことが大切だと考えます。

 敵を愛するためには、自分第一を捨てなければなりません。それによって愛の人になる道が拓(ひら)けます。

サクラタデ 散歩道