一年半前、ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。武力で他国に侵略することは間違いだと私は考えました。そしてこの戦争が一日も早く終わることを祈ってきました。
また10月に起こったハマスによる攻撃とイスラエル軍の反撃。これも多くの犠牲者を出しており、一日も早い停戦を祈っています。でもイスラエルの攻撃は終わりそうにありません。
世界中で多くの人が停戦、戦争の終結を祈っていると思います。でも実現の見通しは分かりません。で、私たちの祈りを聞いておられる神さまは何を考えておられるのだろうか、と考えました。もちろん、分かりません。神さまはこの世界をどう導こうとされているのか、分かりません。
イザヤ 55:9
天が地を高く超えているように/わたしの道は、あなたたちの道を/わたしの思いは/あなたたちの思いを、高く超えている。
私は、この世界は神のご支配の中にあると信じます。現在の世界の現実を見ながら、神のご支配がどのように為されているのかは見えません。
色々思いめぐらす中で一つ、そうか、と分かったことがあります。神は、人間に自由を与えたので、原則として人間の行動を妨げることはしないと。
ヒットラーは第二次世界大戦の時、600万人以上のユダヤ人の命を奪ったと考えられています。この大変な出来事を神はとめることはしなかったように見えます。なぜでしょうか。神は人間に自由を与えたので、原則として人間が行う罪行動をやめさせることはしない、このように私は考えました。この認識に立って、祈りたいと思いました。
それでこのような祈りをしています。
「天の父なる神、イスラエルの政治、軍事指導者、そしてハマスの指導者たちの耳にささやいてください。『あなたは、平和を求める努力を惜しみ、戦争をして自分の思い通りに事を運ぼうとしている。そして人の命を奪っている。あなたは人を殺している。どんなに崇高な目的のためであっても、人の命を奪うことは許されない。戦争をやめ、ただちに平和を求めるように努力しなさい』と」。