クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

教会の存続

 私は教会に仕える牧師の働きからは退きました。説教奉仕の働きは求められてしています。牧師が辞任し次の牧師がまだ決まらない教会つまり無牧と呼ばれる教会の礼拝のために説教奉仕をします。無牧の教会の場合、何人かの牧師の奉仕によって一年の礼拝が守られることが多いです。私は、毎月1回一年間説教奉仕をすることが昨年もありましたし、今年も奉仕をしています。

 いくつかの教会の説教奉仕をする中で、大きな課題として考えさせられていることは、教会の存続ということです。礼拝出席者が次第に少なくなり、教会としての働きができなくなる事態が予想されるのです。私が属する日本基督教団では、教会に仕える牧師に対して教会はその働きに対する感謝としての謝儀を提供します。この謝儀により牧師は生活を支えられることになります。教会の活動は教会に属する信仰者の献金がもとになります。教会員が少ないと牧師の生活を支えるのに十分な謝儀を提供できなくなります。すると牧師を招くことができなくなります。

 今、多くの教会で礼拝出席者が少なくなり、教会員も少なくなり、無牧の教会が増えています。求道者や洗礼を受ける人が少なく、存続の危機にある教会がどんどん増えています。

 このような状況の中で自分は何をしたらよいのか、何をすべきかと考えます。私は牧師の働きを退きましたから、私の果たすべき役割はあまりありません。

 無牧の教会に説教奉仕に出かければ、教会員の方たちと知り合いになります。彼らの教会の存続が危ぶまれるのです。

 私たちの社会でも、住民がどんどん減って村が消えていく事態が生じています。限界集落とか、消滅可能性自治体というような言葉を耳にします。

 どうしたら教会の存続問題は解決するのか、このことで私の頭はいっぱいです。神さまは、このような現実をどのように見て、どのように導こうとされているか、考えても分かりません。無力感を味わうこの頃です。どうしたらこんな自分を元気にすることができるのか、課題です。

五月 慈光院