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隠退牧師 holala によるブログ

聖書から人間を考える(10) 霊に従うとその結果は?

ローマ 8:4
それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に、律法の要求が満たされるためでした。

 霊に従うと何が起きるのでしょうか。律法の要求が満たされるとあります。つまり霊に従う人は神の律法を守ることができるというのです。神の律法を守りたくても守れない人の告白が聖書に書かれています。

ローマ 7:15
わたしは、自分のしていることが分かりません。自分が望むことは実行せず、かえって憎んでいることをするからです。

 この「わたし」には「望むこと」があります。それは律法を守ることです。律法を守りたいのです。でも実際には「憎んでいること」をするとあります。憎んでいること、それは律法に逆らうことです。律法を守りたいのに、守れないし、律法が命じることと逆のことをしてしまうというのです。この「わたし」とはどのような「わたし」なのでしょうか。

 この「わたし」は肉に従う「わたし」です。霊に従うことを知らないキリスト者は、信仰者なので神の律法を守ろうと努力します。しかし肉に従うので、守ることはできません。なぜなら、肉に従う人は、自分の思い、自分の欲を優先する人だからです。自己中心的な生き方をするので、神の律法を守ることはできません。神の律法は、神を愛し、自分を愛するように隣人を愛するように命じます。肉に従う人は、自分を愛することを優先します。

 キリスト者で、自分は神の教えを守ることができなくて自分は罪深い信仰者だと語る人がいます。神の教えを守りたいなら、霊に従えばよいのです。霊に従う生き方をすればいいのです。

ローマ 8:5
肉に従って歩む者は、肉に属することを考え、霊に従って歩む者は、霊に属することを考えます。

 霊に従う人は、神を愛する人であり、神の御心を大切にする人です。肉に従う人は、自分が大切であり、自分が幸せになることを第一にします。人はキリスト者になっても、肉の性質が消えません。しかし。キリスト者には助けがあります。キリスト者のうちに住んでおられる聖霊の助けです。聖霊は、神を愛するように私たちを導かれます。キリスト者が、神を愛する人になるにつれ、神の教えを守ることのできる人になっていきます。

 聖霊の基本的な働きは、私たちを神を愛する人にすることです。神を愛する人になるには、神を愛することを私たちが願うことが必要です。私たちが願うとき、神を愛するよう私たちの心を聖霊が変えてくれます。

ローマ 5:5 
わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。

チングルマ 立山 2012.8.21