クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 朝NHKの連続ドラマ、ちりとてちんを見た。主人公喜代美の祖母が出てくる。喜代美の弟は、大学を出たが、就職しないで家にいる。彼は、恐竜の研究する希望があるが、そのためには留学しなければならない。しかし家には経済的な余裕はない。父は塗り箸を作る仕事をしている。伝統的な技術の仕事だが儲かりはしない。彼は留学したいという願いを父に一言も話さない。そんな彼を祖母は、「あなたは思いやりのある子だ」と語る。経済的な負担をかけるようなことを父に言えない彼の優しさを知っている。その優しさが心配だったと祖母が語る。
 同じ家で生活していて、息子と孫を見てきた。それぞれの性格も知っている。孫の優しさについて、心の中で心配しつつ、何も言わずに見守ってきた祖母。今日の場面で初めてそのことを口に出した。
 すべてのことを分かっていながら、何も言わず見守る祖母の姿に感銘を受けた。きっとそれは天にいる父なる神が、我々を見ていることにもつながるような気がした。

 今度の日曜の説教は「愛はすべての忍ぶ」。この忍耐は、神の忍耐にならう忍耐だ。人を見守り、人が変わるのを待つ忍耐。人間の力で事を行うのではなく、神の時を待つ忍耐。