クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ


現代日本の危機とキリスト教東日本大震災緊急シンポジウム』(日本基督教団救援対策本部篇)を読みました。読み甲斐があり、教えられることの多い本でした。この大震災をどう受けとめるか、大きな問いです。僕もまだ、自分の言葉で、答えてはいません。宿題です。世間では被害の大きさを見て、神はいるのか、と神を問う声が大きく響きました。それに対して、僕は違和感を感じています。生活が順調なときは神を問うことがないのに、災害が起きたときに神を問うとはどういうことなのか、と。この大震災をどう受けとめるか、いくつかの受けとめ方が書かれていて、どれも共感できる受けとめ方です。そのうち、一つだけ紹介します。

災いに遭ったとき、私たちはこの世の不条理を思います。しかし本当は、昔から世界には不条理なことが多くあったのです。ただ私たちがそれを意識しなかっただけです。私たちは、自分が不条理さを経験したときに、世界の破れ目に気づきます。その時に初めて、世界はこのままでよい世界ではなく、救われなければならない存在なのだということを知ります。

僕が最初に感じた不条理は、

  • 自分は生まれたくて生まれたわけではない。
  • それなのに自分は死ななければならない。死の恐れを感じてしまう。

自分で選んだ生ではないのに、死の恐れで苦しむ、これは不条理です。
でもこれがきっかけで僕は信仰に導かれました。