クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

私の好きな聖句(8)

 エフェソの信徒への手紙1章4~5節の言葉は、私の好きな聖句です。好きなというより、私の信仰者としての歩みを根底で支える聖句です。

 天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。
 イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。 

 
 天地創造の前に、私は神に覚えられ、しかるべき時に私はこの世に誕生し、神は私を神の子とし、聖なる者、汚れのない者になるようにと願っておられることを知らされます。

 あまりにも思いがけない言葉です。私はこの聖句を何度も読んできましたが、心にとめることができないでいました。どう受けとめていいのかわからなかったのです。

 しかしキリスト者とは何者か、キリスト者のアイデンティティーを考えるようになって、この聖句の大切さが分かるようになり、私の信仰を支える聖句となりました。

 さらに福音とは何か、を理解する上でも大切な聖句となりましたし、少なくないクリスチャンが自分は罪深い者であると考えています。罪深い者、それが自分のアイデンティティーなのです。福音が罪の赦しだけに狭く考えられているようです。イエス・キリストの救いの恵みは、私たちの罪の赦しを与え、私たちを新しく生まれさせ、私たちを聖なる者に造りかえていくという内容が届いていないようなのです。その意味で、このエフェソ書の言葉は大切な言葉だと思います。

 信仰者は皆、この聖句を思いめぐらすことが大切だと思っています。